先日、日本でいつ放送されたのか分からないのですが、「世にも奇妙な物語~smapの特別編2008」を観ました。
私は、その中の1つの物語「13番目の客」がとても印象に残りました。
それは今までの自分の生活や現在の生活で感じることと重なっていたからです。
物語のプロットは、草彅剛さん演じる本田さんは、偶然あった理髪店に入りますが13番目の客が来ないとそこから出られなくなったのです。始めは訳が分からず抵抗していた本田さんですが、その場から出られないという状況を理解すると、諦めてその場の生活ルールに従い12人の他の方々と共に暮らし始めます。
あるとき、そこで暮らす先輩に本田さんはこう言われます。
人間は新しい生活や初めての文化に出会うとこんな態度をとる。
(その理髪店では2から始まるらしい)
1、好奇心、何でも楽しい。
2、不平、不満。
3、後から来たものへの知ったかぶり。
4、文化を理解し自分のものにする。つまりそこの住人になる。
続けて先輩はこう言います。
でも、ここをでるともう1つステップがあるらしいと。
本田さんはそれが何かを尋ねますが、先輩もまだその場を出ていないので分からないと答えます。
私はこの4つのステップに強く共感しました。
私もまさしくその経験をした・しているからです。
私の場合、ここでの生活は理髪店と同じく2から始まりました。
3は後から来た人が(ちょっと前までは)いなかったので、なしです。
現在は4に入ったばかりという感じでしょうか。
と、いうかそうなるように努力しています。
一体、理髪店を出てからのステップとはどんなステップなのだろうか?と思い、続けてドラマを観ていました。
とうとう理髪店から出るときがきた本田さん。
理髪店から、元いた世界に戻ると電話が鳴ります。部下の言っていることが分からない。
あわてて今までいた理髪店に戻りますが、もう理髪店もない。
今までいたところにも前にいたところにも戻れずに、立ちすくむ彼で物語りは終わります。
このエンディングを観た時に、私は一瞬怖くなりました。
自分の過去の人生とだぶるところがあったからです。
数年前にアメリカから日本に帰ってきたときに、自分の国、自分の生まれた町なのにまるで違うところに戻ってきた気がしたのです。
実際、町も以前とは変わっていたせいもあって余計にそれを感じました。
日本の生活に慣れるまで時間がかかりました。
私は新しい生活環境に慣れるまで時間がかかる方です。
最低1年はかかります。もっとかかる時もあります。
これからの自分の人生はどこでどう過ごすのか予想もつきません。
このドラマのようなステップを繰り返して生きていくかもしれません。
自分の居場所。居心地のよいところってどこなんだろうか?と考えさせられたドラマでした。
と、同時に環境に対する適応力を身につけることは、(なるべく)楽しい人生を過ごすということにおいて重要なことだなと思った次第です。
<今日のポ語>
kultura (文化、教養)
”くるとぅら”
ポー国に来る前に友人に2度目の外国生活をするにあたってのコツを言われました。
彼いわく、「その国や文化を愛し、その国の人々愛すること」
納得のお言葉でした。
ついつい、これ忘れがちです。
なにかある度に、これを思い出すようにしています。
何でも考え方1つで行動も変わる、行動も変われば状況も変わりますね。